神奈川県のナショナル・トラスト第1号地、通称「葛葉川ふるさと渓谷」

神奈川県秦野市の北部に位置する丹沢山系の三ノ塔に源を発する葛葉川が扇状地の河岸段丘を削ってできた渓谷。深さ最大約30mに達する峡谷は緑に覆われています。
渓谷の断崖には、「露頭」といって断層・地層がはっきりと見える場所があります。段丘レキ層、関東ローム層、軽石層などを見ることが出来ます。

段丘崖は開発されずに残っていたところを1987年、この峡谷部の流域17haが「葛葉緑地」として「かながわのナショナル・トラスト第1号」に指定されました。秦野市も峡谷を「葛葉川ふるさと峡谷」として公園を整備、市民が自然とふれあい散策できる憩いの場として、くずはの吊り橋や園路の整備、植栽等が行われ1998年に景観に配慮した丸太造りの「くずはの家」が完成しました。それから20年が経ったようです。

そんな地形と成り立ちを「くずはの家」で説明しています。また、動植物の標本や生き物に関する資料が充実し、観察方法や自然保護について学ぶ事ができます。自然観察指導員養成講座のほか、小学生や未就学児を対象にした「はだのエコスクール」の環境教育も行われています。

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ここから渓谷へ降ります。駐車場も7・8台分あります。降りるとすぐに「くずはの家」があります。




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丸太とウッドの温もりのある多目的室
壁際には所狭しと展示物があります。まずは剥製です。




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葛葉川のれき(石)を展示説明
この渓谷が形成された時代経緯を説明しています。




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野外も展示施設となっています。植物の説明は手書きのイラスト付きでオリジナル感があります。




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野外にも石の展示コーナーがあります。
大きな黒曜石の塊です。その他にも千枚岩、枕状溶岩などもあります。



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人工的な加工が少ない河川敷、散策できます。何かと思えば、そうめん流しの痕跡でしょうか?




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葛葉川を渡る「くずはの吊り橋」



右は上流方向の写真です。


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左:橋から下流側の見え方です。露頭の崖を見に行きます。シカ対策のネットを越えていきます。




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渓谷の河原へ降ります。

なんと、タヌキORイノシシの足跡でしょうか?



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こんな感じでくっきりと層が露頭して展示説明されています。れき層もこのようにはっきり見えます。



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ホタルが自生する場所もあります。ここから入ります。30年前に
市内の「いまいずみほたる公園」からミディゲーションしたそうです。


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途中このような河原の湿地帯を抜けて、川を渡って、その先にホタル自生地があります。しかし。川を渡る石の配置が大雨で流されて、修復されておらず渡ることが出来ませんでした。


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