駒場公園内にある「旧前田家本邸」は、昭和初期に建てられた洋館・和館共に良好に保存され、2013年には国の重要文化財に指定されています。無料で見学できます。

 洋館の建物は、昭和初期の建築の粋を集めたもので、建築様式はイギリス・チューダー様式で、玄関ポーチの扁平アーチにもその特徴が見られる。震災後の設計であるため鉄筋コンクリート造とし、外壁を当時流行していたスクラッチタイルで仕上げている。内部はイタリア産大理石のマントルピースや柱、フランスの絹織物、イギリス製の家具などが配されている。完成当時は古今東西の美術品で飾り立てられ、個人の邸宅としては東洋一と評されたそうです。

 和館は侯爵がロンドン駐在武官であったことから、外人客接待用に建てたとも言われています。1階部分が一般に開放されていて、玄関からニの間、一の間(表座敷)と続く広間や、重厚な床の間、違い棚、付書院、欄間の透し彫などを備えた美しいつくりを、昔のままに見ることができます。

 ここまですごい個人の邸宅は見たことがありません。是非お勧めします。目黒区の文化財保護行政には感服です。

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賓客を迎える車寄せ、まるでホテルのようです。装飾されたチーク材の梁、寄席木細工の床、重厚感漂うエントランスです。





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入ってすぐ右は、お客様を受け入れるサロンです。
ベランダとその先は広大な芝生広場になっています。





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サロンの両サイドは、
左:応接室、右:大客室となっていて、目的に応じたおもてなしの場があります。






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食事場所です。

左:20人程収容の大食堂、外交官として利用していました。

右:家族の食事場所です。



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テューダー様式のステンドグラス、カントリー調の1枚板の細工の手摺階段をあがります。上がってすぐは夫人の間です。






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夫人室の横は、侯爵夫婦の寝室、何と広いことでしょう。
寝室の横の子ども部屋へ行く途中には、前田家加賀藩の説明や名品を紹介





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子供部屋の一つは、展示室となっています。前田利為公の家族説明、利為公は第2次世界大戦で軍人として戦死されました。





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6畳の女中部屋です。従事者の部屋が幾つもあります。大きな会議室です。歴史と建物を紹介するビデオコーナーで一休みです。





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前田利為公の書斎です。
当時の敷物や家具のままです。

洋館を出て和館へ向かいます。
途中、洋館の側面です。




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江戸時代の武家屋敷の小径のようです。
和館入口の門です。西洋人は日本人の本質を見たことでしょう。!!






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書院造の続き部屋の大広間です。盛大な宴会が開かれてことでしょう。
庭は、池泉式日本庭園、茶室もあります。







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